季節のたより

 

 

森の恵みアケビが実る      10/2

自然の林を生かした当公園にはアケビが自生しています。この時期になると実は紫色に熟し、添付写真のように割れてきます。野鳥のメジロやヒヨドリが甘くなったその実をついばみ恰好のエサになっています。

園内に3か所自生しており、アケビのツタも大きいため実も大きなものがついています。(ちなみに公園内での植物、種子の採取等は禁止としています)

 

当然アケビは食べられます。どの部分をどのように食べるのでしょう。(一部インターネットの情報も含て紹介)

1、アケビは果肉(実の中にある白いゼリー状)と紫色の

  皮どちらも食べることができます。

2、中身の果肉はゼリー状になっていて、その食べ頃は紫

  の皮がパックリ割れたころでそのまま生で食べます。

  口の中に広がるほんのりした甘味を楽しみます。

  ただ果肉には沢山の種を含んでおり、この種をそのま

  ま多く飲込むと便秘になりやすく要注意との事。

3、アケビの皮は一般に食べないとも言われるが、東北地

  方の一部では昔からこの皮を郷土料理に使っている。

  アケビの皮はゴーヤのように苦味があるのが特徴で、

  油との相性が好いため輪切りにスライスして炒め物等

  に調理され食べている。

  アケビの皮も他の山菜と同様にアクを抜くことで苦味

  も消え食べやすくなる、がやりすぎると独特の味がな

  くなるので苦味やアクを楽しみながら食べてみては。

 

紅くなったコブシの実

 

花:コブシは早春に他の木々に先だって真っ白い沢山の花

 を付け、冬の枯れた山に春の訪れを告げてくれます。 

 別名を田打ち桜 ともいいますが、その昔に田んぼを掘り

 起こす時期に咲くことから農作業などの回誌時期の目安

 にしたことによります。

 花蕾を乾燥させたものは、漢方薬として利用され生薬名

 は辛夷(シンイ)です。含有する精油成分に鎮静・鎮痛

 効果があり、鼻炎、蓄膿症や頭痛などに用いられます。

 

 

実:10月ごろに熟すコブシの実は袋果(熟すと果皮が自然に

 裂けて種子を放出する)で、その中には橙色~朱色の果実が

 沢山入っています。

 和名の漢字は“拳”とも書きますが、実の形が“握りこぶ

 し”に似ていることに由来します。

 

チョッキリの産卵行動      9/07

この時期公園内を散歩すると、ブナ科コナラの樹木の下に写真のようにドングリの実と数枚の葉を付けた枝先が多く落ちていることを見かけないですか?

一見すると風で飛ばされ落ちたのかなーと見過ごしがちですが、

実はこれ“ハイイロチョッキリ”というゾウムシの仲間の仕業なのです。これに至る流れは

1コナラにドングリが実る

2そのドングリにチョッキリ(虫)が卵を産み付ける

3コナラがドングリの実を守ろうと虫の嫌いな毒素を出す

4チョッキリはその毒素がドングリに抽出される前に枝先を

 切り落とし、幼虫の成長の妨げにならないようにする

5地面に落とされたドングリの実は幼虫のエサとなり朽ちていく

 次の年に成長した幼虫は地面にもぐりサナギ、成虫となり

 再び木に登りドングリに卵を産み付ける

 

確かに落とされたドングリを見ると実の下側カサの部分にタマゴを産み付けた穴が開いており、チョッキリの仕業だなと確認できる。

皆さんもドングリの付いた枝先が落ちているのを見つけた時は

これを確かめてください。

 

ちなみに同じドングリにタマゴを産み付けますが、枝葉を付けずドングリの実だけを落とす昆虫もいます。ドングリだけで落ちていて実に穴が開いている場合はチョッキリではなくクヌギシギゾウムシという昆虫になります。姿や恰好はチョッキリもシギゾウムシも似ています。

 上の写真のムシの写ったものは下記インターネットより転載しています。

    sanganshimizu.o.oo7.jp/sizen/kanrinin/090913dongurimusi/

    北茨城・勿来周辺の博物誌