季節のたより

 

チョッキリの産卵行動                9/05

                      (本稿はH29年記事を一部転載している)

 

この時期公園内を散歩すると、ブナ科コナラの樹木の下に写真のようにドングリの実と数枚の葉を付けた枝先が多く落ちていることを見かけないですか?

一見すると風で飛ばされ落ちたのかなーと見過ごしがちですが、

実はこれ“ハイイロチョッキリ”というゾウムシの仲間の仕業なのです。これに至る流れは

1コナラにドングリが実る

2そのドングリにチョッキリ(虫)が卵を産み付ける

3コナラがドングリの実を守ろうと虫の嫌いな毒素を出す

4チョッキリはその毒素がドングリに抽出される前に枝先を

 切り落とし、幼虫の成長の妨げにならないようにする

5地面に落とされたドングリの実は幼虫のエサとなり朽ちていく

 次の年に成長した幼虫は地面にもぐりサナギ、成虫となり

 再び木に登りドングリに卵を産み付ける

 

確かに落とされたドングリを見ると実の下側カサの部分にタマゴを産み付けた穴が開いており、チョッキリの仕業だなと確認できる。

皆さんもドングリの付いた枝先が落ちているのを見つけた時は

これを確かめてください。

 

ちなみに同じドングリにタマゴを産み付けますが、枝葉を付けずドングリの実だけを落とす昆虫もいます。ドングリだけで落ちていて実に穴が開いている場合はチョッキリではなくクヌギシギゾウムシという昆虫になります。姿や恰好はチョッキリもシギゾウムシも似ています。

朱色に色づくコブシの実

風台風だった21号も通り過ぎて 木々の小枝もたくさん落ちましたが、朱くなったコブシの実もそれらと一緒に落ちているのが目につきます。春を告げるように花を咲かせ、秋の早いうちに実を付けるコブシを紹介します。

ちなみに和名の漢字は”拳”と書き、赤ちゃんの握りこぶしと似ているからこの名がついたといわれています。